現在では汎発性膿疱性乾癬の治療ガイドラインがあり、
患者さんの症状に合わせた治療法が確立されています。

ほとんどが入院治療となり、安静にして
解熱剤で熱を下げながら、
点滴によって体内の水分バランスを保ちます。

また皮膚のバリア機能を回復するため、軟膏を使用します。

内服薬としては、エトレチナート(商品名チガソン)という
ビタミンA誘導体が広く用いられています。

ほとんどの患者さんがこの薬で症状が良くなるといわれます。

さらに症状に応じて、メトトレキサートや
シクロスポリンといった免疫抑制剤や、
紫外線療法が選択されることもあります。

これらでも改善が十分でなければ、
ステロイド剤が使用されます。

治療後は正常な皮膚に戻る場合と、
膿疱が繰り返し出現する場合、
もしくはそのまま尋常性乾癬へと変化する場合などさまざまです。