薄毛治療にはさまざまな方法がありますが、薄くなった箇所に人工的に髪の毛を植えるのが「植毛」です。

人工毛髪を使うほか、自分の髪の毛を植える「自毛植毛」もあります。


■自分の髪で自然に仕上がる「自毛植毛」

植毛は、もともとヤケドなどで髪の毛を失い、新しく生えてこられなくなった頭皮の治療法として開発されました。

現在では薄毛治療のために多く活用され、髪の毛のみならず眉毛やまつげなどの植毛も登場しています。

自分の髪の毛を植える「自毛植毛」では、残っている髪の毛を薄くなった部分に移植するのが一般的です。

特に男性ホルモンの影響を受けやすい頭頂部が薄くなりがちなため、後頭部や側頭部の髪の毛を移植することが多くなります。

皮膚ごと採取して、小分けにしながら移植します。

局所麻酔をおこないますので、術中の痛みもほぼありません。

メリットとしては、自分の髪の毛のため拒絶反応が起きないことと、自然な仕上がりになることです。

また皮膚ごと移植するため毛根は生きたままですので、今後も生えてきます。

デメリットとしては、傷跡が残る可能性があることや、植毛できる髪の本数に限りがある、といったことが挙げられます。

今後、毛根を培養するクローン技術が確立されることで、自分の髪を好きなだけ移植できる日が来ることが期待されています。


■希望の本数を植えられる「人工植毛」

一方、ポリエチレンや塩化ビニルといった化学繊維からできた人工毛髪を使うのが「人工植毛」です。

方法としては麻酔の後、人工毛を頭皮に1本ずつ丁寧に植えていきます。

手作業でおこなうだけに、髪の毛の生え方やクセに合わせてさまざまな調節をしながら植えることが可能です。

自毛と異なり、希望に合った本数を好きなだけ植えられる点がメリットですが、人によってはアレルギー反応が出る場合もあります。

また感染症のリスクがあることや、途中で抜けてしまう可能性もありますので、安全性や再生という点でいうと自毛植毛のほうが人気は高くなっています。


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