突発性難聴とは、ある日突然起こる原因不明の難聴です。

厚生労働省の指定する「特定疾患」の1つに数えられています。

一般的には50~60代に多く発症しますが、子どもがかかる場合もあり、また遺伝的な要素はないとされています。


■突発性難聴ってどんな疾患?

ある日突然、原因不明の感音性難聴が発症する疾患です。

何の前触れもなく、急に症状が起こるのが特徴で、徐々に聞こえが悪くなっていったケースでは突発性難聴の診断はつきません。

「朝起きたら」「家に帰ってきたら」など、はっきりと発症の瞬間が分かるほど突然訪れるのが大きな特徴となっています。

同時に耳鳴りや、耳のつまった感じをともなうことが多いとされ、また約半数の患者が発症の瞬間に強いめまいを感じています。

めまいは1度だけで、くり返す場合は他の疾患が疑われます。

完治できた場合は基本的に再発しないのが通常です。


■原因と治療

突然起こるのと同時に、原因不明であることが突発性難聴の定義となります。

ただしステロイド薬が一定の効果を発揮することから、ウイルスの感染が一因として考えられます。

また何らかの原因で耳の血流が悪くなり、内耳に十分な血液が届いていない可能性も考えられ、その1つにストレスがあるのではないかともいわれます。

治療方法は、ほとんどの場合においてまずステロイド薬の投与が第一となります。

それに加えて、血流を改善するための薬や、代謝を良くするメチコバールなどの薬も適宜処方されます。

突発性難聴は内耳の血液の循環に問題があるため、手術は適用されません。

早めに受診し、発症から48時間以内に治療を開始することが完治につながる重要なポイントとされています。

発症から1週間を過ぎると、聴力が改善する確率が低くなります。

また難聴の程度がきわめて深刻な場合や、発症から1か月以内に回復がみられない場合、発症の瞬間にめまいがあった場合は、比較的治りにくいといわれます。

治療をしてもかならず治るわけではありませんが、早期に治療を受ければ3分の1にあたる患者さんが完治します。

残り3分の1は何らかの後遺症が残り、あとの3分の1は治らないグループです。

突発性難聴の症状が起こったら、すみやかに耳鼻科を受診しましょう。


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