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痔の治療法は、大きく分けると「保存療法」と「手術」があります。

痔というと手術になるイメージがありますが、現在では痔ろうを除き、できる限り保存療法をおこなうことが増えています。

手術はよほど症状の進行した場合で、痔核(イボ痔)であっても手術になるのは全体の約2割といわれています。


■痔の保存療法とは?

切れ痔はもちろん、イボ痔であっても症状が軽度の場合はまず保存療法が選択されます。

塗り薬や座薬、内服薬などで治療するとともに、食事などの生活習慣や排便時におけるいきみを減らす方法など、さまざまな指導がおこなわれます。

生活習慣としては、特に下痢や便秘をしないよう気をつけたり、長く便座に座らずなるべく3分以内に済ませる、おしりを清潔に保つ、冷やさないようにする、辛いものなどの刺激物を控える、ストレスを軽減する、などが代表的です。

ただし清潔にしようとしすぎて、温水洗浄便座で洗いすぎるのも良くありません。

特に肛門の中まで洗ってしまうと、かえって自浄作用を失わせてしまい、ただれやかゆみを引き起こすこともあります。

薬としては、出血や腫れを抑える軟膏や座薬を中心としつつ、場合によっては排便を短く済ませられるように便を柔らかくする飲み薬も処方されます。

軟膏は、激しい痛みや炎症がある時にはステロイド剤を使うことがあるほか、出血の多い時にはビスマス系という強い薬も用いることがあります。


■外科療法(手術)

保存療法では対処しきれない場合や、肛門周辺に穴があいて膿が出る「痔ろう」の場合は、手術がおこなわれます。

もっとも多く実施されているのは、医療用の輪ゴムで痔核の根元を縛り、動脈をふさいだ上で患部を切除する
「結紮(けっさつ)切除術」という方法ですが、現在ではメスを使わない手術法も色々と確立されています。

たとえばレーザーで焼き切る方法や、痔核を硬化させて壊死させる注射法、マイナス60度の冷気を当てて患部を壊死させる凍結療法などがあります。

上記は内痔核の手術になりますが、切れ痔の場合はよほど進行した場合に限り、狭くなった肛門を広げるための手術がおこなわれます。

また「穴痔」ともいわれる痔ろうの場合は、物理的に対処するしかないためかならず手術になりますが、肛門括約筋を切除して膿を取り除き、ろう管を処置することが一般的です。


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痔の薬は、ドラッグストアなどで処方箋なしで買える一般薬も多く販売されています。

症状が軽い早期の場合は、市販のものでも治癒できる可能性があるでしょう。

患部に直接使う塗り薬や座薬などの外用薬と、内服薬がありますが、主流となるのは外用薬のほうです。


■痔に使われる外用薬

痔核(イボ痔)や裂肛(切れ痔)による痛みやかゆみ、炎症などを和らげます。

おもに軟膏と座薬、ローション状の外用液剤がありますが、痔の場合は軟膏と座薬が中心となります。

軟膏には、塗るタイプと肛門内に注入するタイプがあります。

患部の症状によっては、抗炎症作用の強いステロイド配合の薬が効果的です。

腫れや出血などが比較的ひどく、化膿していない場合に用います。

化膿している場合はステロイドの使用で症状が悪化することがありますので、非ステロイドの薬を選びましょう。

薬局のカウンターで、薬剤師さんに相談することも薬選びには重要なことです。

当たり前のことではありますが、外用薬を使用する際はかならず手を清潔にしましょう。

またステロイド剤を使用した後も、しっかり手を洗うことが大切です。


■痔に使われる内服薬

炎症を和らげ、血行を改善する薬が多くみられます。

商品によって錠剤やカプセル、顆粒タイプなどに分かれます。

外用薬と比べると直接患部に作用する効果は少ないですので、普通は外用薬と併用し、補助的な役割として使われます。

痔では排便時間が長くなったり、いきんだりすることは危険ですので、便秘がちの場合は弱い下剤成分の入った薬を選んでみましょう。

ただし市販薬を使い続けても症状が一向に良くならない場合は、かならず医療機関を受診するようにしてください。

痔は早期に治療開始できれば、手術になることは多くないものです。

また肛門周辺に穴が開いて膿が出てくる「痔ろう(穴痔)」の場合は、薬では治療できませんので、かならず早めに病院にかかりましょう。


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いぼ痔の場合、もっとも主流な治療薬が座薬です。

処方薬はもちろん、市販薬としてもさまざまな座薬が売られています。

効果的に使うための薬の選び方や使い方をご紹介します。


■使うタイミングは?

座薬は症状によって、1日1回~2回使うものがほとんどです。

1日1回の場合は、基本的に就寝前に使用します。

症状の強い時は1日2回にし、排便後と就寝前に使うことが一般的です。

寝る前に座薬を使うといいのは、睡眠時に座薬が肛門内で溶けることによって翌朝の排便時に潤滑油となり、排便がスムーズにいきやすいからです。

また痔があると排便時に出血や痛みが起こりやすいため、症状の強い場合は排便後に座薬を使うことで、止血や痛み止めの効果が期待できます。

もしくは、排便の数十分前に使用するのが効果的とする医師もいます。

しっかり症状を良くするためには、使い方にムラがあってはいけません。

用法・用量を守り、毎日継続して使用することが大切です。


■ステロイドと非ステロイド、どっちがいい?

市販薬を購入する際、ステロイドと非ステロイドのどちらを選ぶかで迷う人もいるでしょう。

痔の座薬は、鎮痛剤や血管収縮剤、かゆみ止めの抗ヒスタミン成分や、傷の治癒を促進させる成分などが組み合わさってできています。

しかしそれだけではなかなか良くならない場合、炎症を強力に抑えてくれるステロイドを配合した薬がおすすめです。

腫れがひどい場合は、ステロイド入りのものを使ってみましょう。

市販薬では、ボラギノールA坐剤やブリザエース、ブリザS、ブリザSハイ、リシーナ坐剤A、サノーラA坐剤などがステロイド配合の座薬です。

症状が落ち着いている時や、長期間使用する場合は非ステロイドのほうが良いでしょう。

ボラギノールM坐剤や、新エフレチン坐剤などが該当します。

最近では薬のネット販売が許可されたことで、インターネットでも購入が可能です。

ドラッグストアで買うことに抵抗のある人は、ぜひ活用しましょう。


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痔の代表的な症状の1つが出血です。

おもに排便時にみられ、場合によっては便器が赤く染まるほど大量にみられることもあります。

ただし出血や血便は、大腸がんの初期症状でもあります。

痔に慣れてしまうと、大腸がんのサインを見逃してしまう可能性もあるため、それぞれの出血の特徴を知っておきましょう。


■痔の出血ってどんなもの?

痔の出血では、ほとんどが真っ赤な鮮血になります。

肛門の近くから出ているため、色あざやかなのが特徴です。

またポタポタと滴り落ちるような、液状であることがほとんどです。

大腸がんの出血は、黒っぽく粘り気のある血が多くみられます。

特に便の表面に付着していることが多いですので、もしそのような血を見た場合は、念のため受診して検査を受けましょう。

いぼ痔と切れ痔の出血の違いとしては、痛みの有無があります。

いぼ痔では痛みがないにもかかわらず、大量に出血して驚くことも珍しくありません。

一方、切れ痔では痛いけれど、血はそれほど出ないのが特徴です。

痛覚がある部分だけに鋭い痛みを感じるのですが、内痔核と異なり毛細血管の集まった「静脈叢(そう)」が少ないため、出血量は少なく済みます。

排便時、ティッシュにつく程度で済むことがほとんどです。


■止まらない出血には注意!

いぼ痔の場合、出血は排便が終われば治まることがほとんどですが、症状によっては排便時以外でも血が止まらないこともあります。

あまりひどいと貧血につながりますので、なるべく早く受診しましょう。

自分で止血する方法としては、まずガーゼを肛門に当て、うつ伏せになってお尻を高くします。

心臓よりもお尻を高くすると血は止まりやすくなりますので、落ち着いてから病院にかかりましょう。


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座薬と並んで広く使用されている痔の治療薬が、軟膏です。

患部に塗るものと注入するもの、もしくはどちらにも使えるものもあります。

内痔核には注入し、外痔核や裂肛(切れ痔)には塗るのが一般的です。


■いぼ痔の場合

肛門の奥のほうにできている内痔核の場合は、基本的に座薬のほうが用いられますが、注入軟膏も使うことができます。

また、いぼが脱肛した際には、炎症を抑えてくれるステロイド入りの軟膏が効果的です。

肛門の外側にできる外痔核は、軟膏がメインとなります。

痛みをともなう場合や、急に腫れた場合はステロイド軟膏がおすすめです。

特に痛みの強い時は、鎮痛作用のある内服薬を併用しましょう。


■切れ痔の場合

肛門付近の皮膚が切れる切れ痔には、基本的に非ステロイド軟膏を使用します。

鎮痛剤や、傷の治りを促進してくれる成分を含んだ軟膏を選びましょう。

切れ痔では痛みとともに、かゆみを感じることも多いため、抗ヒスタミン剤などのかゆみ止め成分が入ったものも多くみられます。


■注入軟膏の使い方

注入軟膏は、軟膏でありながら座薬のように肛門の中に入れられるものです。

1つひとつ独立したパッケージに入っており、ノズルがついています。

外出時にも携帯しやすいでしょう。

内痔核の場合は注入して使いますし、外痔核や切れ痔にはそのまま塗り薬として使用できるものがほとんどです。

まずはキャップをとったら、潤滑のために軟膏を少しだけ出しましょう。

そのまま先端部分を肛門内に挿入し、ノズルの付け根まで入れます。

軟膏を押し出し、空っぽになったら押したままの状態で引き抜きます。

一度使ったものは、たとえ残っていても再度使用してはいけません。


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痔には激しい痛みをともなうものと、ほとんど痛みのないものがあります。

一般的に内痔核は痛みが少なく、外痔核や切れ痔では痛みを感じやすくなります。


■痛みがないのに出血が…

いぼ痔の中でも、肛門から2センチほど奥にある「歯状線」より奥にできたものを、内痔核と呼びます。

それより手前ですと、「明らかにそこに何かある」感覚がありますし、痛みを感じる神経も通っているのですが、内痔核のある直腸周辺には知覚がありません。

そのため、自覚症状がないのに出血をみて驚くことがあります。

中には気づかないままどんどん痔核が大きくなっていくこともあるため、少しでも血がみられたら痔や大腸がんなどを疑ってみましょう。

しかし、そんな痔核も成長しすぎて、肛門から顔を出す「脱肛」を起こした時には激しい痛みを感じます。

いわば粘膜がそのまま露出している状態ですので、空気に触れたり下着と摩擦を起こしたりすることで、かなり強い痛みを感じるのが通常です。

指で押し戻せるうちはまだいいのですが、さらに進行すると戻らなくなる「陥頓(かんとん)痔核」になってしまい、手術になることもあります。


■外痔核や切れ痔では痛みを感じやすい

一方、肛門付近にできる外痔核は、粘膜ではなく皮膚にできるものです。

皮膚には痛覚があるため、痛みを感じやすくなります。

ゆっくり成長する場合は痛みがないこともありますが、急に腫れるとたいてい鋭い痛みをともなうでしょう。

お尻が痛いと思って触れてみると、いぼ状の腫れがあり、驚くことがあります。

しかしよくある外痔核の症状ですので、あわてず外用薬で対処しましょう。

同じく、肛門付近の皮膚が傷つく裂肛(切れ痔)も、痛みをともないます。

特に排便時に傷が開くことによって、かなり痛い思いをすることがあるでしょう。

傷が浅いうちは、すぐに治ってしまうことも多いのですが、便秘や下痢で何回もトイレに座ることが多くなると、傷の治癒するヒマがなく、「慢性裂肛」という状態になってしまいます。

ここまで治りが悪くなったら、たかが切れ痔と考えず一度受診しましょう。


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痔の手術では、かならず麻酔をおこなうため、術中の痛みはありません。

問題は手術後、当日の夜から数日間にかけてです。

特に排便時にはどうしてもうずくような痛みが起こりますが、最近の手術では、以前と比べると術後の痛みはだいぶ軽減されてきています。


■特効薬は入浴?

痔の切除手術を受けた多くの人が、麻酔の切れた後、当日の夜に傷がうずいて寝付けなくなるようです。

ただし翌日から徐々に痛みはひいていきます。

もっとも痛むのは、座った時や力の入った時、特に排便時です。

そのため、術後は便の排出に苦労しないよう、下剤を出されることが多いでしょう。

そんな患者さんにとって、もっとも痛みがやわらぐのはお風呂です。

患部を温めることで痛みを抑えられますし、清潔にするためにも最適です。

「しんどくなったらすぐお風呂へ」といわれるほど、術後には効果があります。

そう考えると、入院より日帰りで手術をおこなうほうが、好きな時に入浴できるメリットがあるかもしれません。


■その他の痛み止め対策

基本的に術後は安静にし、体に力を入れないことが第一です。

横になり、椅子に座らないようにしましょう。

またお尻をつねに清潔に保つことも重要です。

傷口に便が残ってしまうと、より痛みが増してしまいます。

できれば排便後、お湯をはった洗面器で座浴をするのがおすすめです。

洗ったあとは、やわらかい布でふきましょう。

入院・日帰りともに痛み止めの薬は当然出されます。

つらい時は薬を活用して、数日間を乗り切りましょう。

その後には快適な生活が待っているはずです。


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痔の治療法として、比較的新しいものがジオン注射療法です。

中国で開発された薬、「消痔霊」(硫酸アルミニウムカリウム)を改良したもので、2005年から痔の治療に用いられています。

即効性があり、切除術より患者さんの負担も少ないことから人気の治療法です。


■ジオン注射ってどんなもの?

従来から、痔の注射療法はおこなわれていました。

その多くが、患部に薬剤を注入することで硬化、萎縮させるものですが、効果が十分でないというデメリットがありました。

これらに対し、ジオンはその効果の高さが注目されています。

注射すると患部が炎症を起こして、組織が線維化。

やがて硬化、萎縮していくのですが、その間実に28日という驚くべき早さが臨床試験で報告されました。

おもに脱肛をともなう内痔核におこなわれます。

1つの痔核を4か所に分割して注射する「四段階注射法」が一般的です。

こうすることで薬液を十分に浸透させることができます。

四段階注射法には医師の高い技術が必要な上、ジオンは強力な薬ですので、誤った使い方をすると正常な組織にもダメージを与えてしまいます。

そのため、ジオン治療ができるのはトレーニングを受けた特定の医師に限られます。

切除しない治療法ですので、日帰りもしくは1~2日程度の入院で済みます。

術後の痛みも気にならない程度です。

切除術と比べると、患者さんにとってはかなりメリットの大きい治療法といえます。


■術後の経過と費用は?

術後は、まず痔核へ流れ込む血液が減り、出血がストップします。

脱肛も少なくなり、やがて患部が小さくなっていき、術後1ヶ月ほどで周辺組織が元の位置に固定されます。

これだけの早さで、切除術と同程度の効果があるのは驚異的といわれています。

ジオン療法には健康保険が適用されます。

3割負担で、約11,000円~20,000円の間が多いようです。

興味のある方は、ジオン療法をおこなっている病院を探して相談してみましょう。


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痔の患者さんの中には、女性も多くいます。

特に女性の場合、妊娠中に患うケースが非常に多くみられるのが特徴です。

妊娠中は子宮がふくらむため、腸の周囲の血管が圧迫され、血流が悪くなりがちです。

特に妊娠後期では、胎児の体重が一気に増えてきますので、肛門がうっ血し、痔核ができやすくなってしまいます。


■いぼ痔と切れ痔、どっちの可能性もある

調査によると、妊娠中・産後の女性の約半数に、何らかの痔症状があると報告されています。

特に妊娠後期から臨月にかけて、胎児の成長にともなってできるほか、出産時のいきみによっても発症することがあります。

もっとも多いのはいぼ痔です。

通常は、奥のほうにできる内痔核が多いのですが、妊婦さんの場合は外痔核が多くみられます。

妊娠中はおなかに圧がかかることと、便秘になりやすいことが主な原因です。

次に多いのが切れ痔です。

出産時のいきみや、妊娠中・産後の便秘で切れやすくなってしまいます。

分娩中は赤ちゃんを出すことに必死ですので、なかなか気づきませんが、終わった後で肛門周辺に痛みを感じる人は非常に多いようです。


■妊娠中の痔を防ぐためには?

妊娠中・産後の痔を防ぐためには、何と言っても便秘対策が重要です。

妊娠すると、ホルモンが急激に変化したり、また子宮で腸が圧迫されることで便秘になりやすい女性は多いものです。

また産後も、縫合した傷が気になってなかなかいきめず、排便が困難になることがあります。

妊娠中は食物繊維や水分をたっぷりとり、体調が良ければマタニティスイミングやヨガなどで運動することも、便秘対策には最適です。

どうしても出ない場合は、健診時以外でも受診して、妊娠中にも使える便秘薬を処方してもらいましょう。

また下半身はつねに温めておくことも大切です。

妊娠中は血流が悪くなって冷えやすいため、夏でも湯船につかるようにしましょう。

温かい素材の便座カバーなどを利用することもおすすめです。

そしてお尻を清潔に保つことを徹底しましょう。

特に痔の症状が少しでもあれば、トイレットペーパーをなるべく使わず温水洗浄便座などで洗い流すのが一番です。

なければシャワーを使ったり、赤ちゃん用のおしりふきなどの柔らかいものできれいにふき取るようにしましょう。


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ごく初期の痔、もしくは症状が軽い痔は、自然治癒することもあります。

ただし進行した痔は放置して良くなることはまずありませんので、治療をおこなうことが必須です。


■切れ痔や、初期のいぼ痔は自然に治ることも

特に自然治癒しやすい痔といえば「裂肛(切れ痔)」です。

硬い便を出した時などに皮膚が裂けてできる、いわば傷ですので、軽いものならすぐに塞がることも少なくありません。

ただし慢性化してしまうと治りにくくなりますので、薬を使いましょう。

その他、初期のいぼ痔も、生活習慣の改善などで良くなることがあります。

ただし、その人がもつ自然治癒力にもよるでしょう。

人間にはもともと傷を治したり、菌を退治したりする自然治癒力が備わっています。

若くて健康な時なら十分発揮しやすいのですが、体調が悪かったり高齢になるにつれ弱まってしまいます。

栄養と睡眠をしっかりとり、飲酒や喫煙をしない生活がもっとも自然治癒力を高めるといえます。


■生活習慣の改善で治す!

痔を自然治癒させるための、生活習慣のポイントについて挙げてみます。

◆便秘を防ぐ

便秘は痔の大敵です。

食物繊維と水分をたっぷりとり、適度な運動を心がけましょう。

◆排便時にいきまない

排便が長ければ長いほど、肛門にかかる負担が増します。

排便の時に新聞や本などを読む人が多いのですが、お尻には良くありません。

便座に座るのは3~5分程度を目安にしましょう。

また便秘であっても、出ないものをがんばっていきむのはNGです。

あくまで自然な排便のサインがあった時にトイレに行くようにしましょう。

◆お尻は清潔に

肛門に便が残ってしまうと、痔を悪化させます。

もっとも良いのは温水洗浄付き便座で、弱めの水圧で洗い流すことです。

ない場合は、柔らか目のトイレットペーパーを使い、強く拭き取らないようにします。

◆辛いものを控える

辛い食べ物に含まれるカプサイシンという刺激物は、胃で消化されにくい成分です。

つまり、そのまま腸をたどって肛門から排出されるため、炎症が起こりやすくなります。

◆お尻をあたためる

入浴は痔の自然治癒に最適です。

清潔にできるほか、おしりを温めることでうっ血が改善されます。

夏場は半身浴でもいいですので、湯船につかる習慣をつけましょう。


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