遠くが見えづらい近視と、近くが見えづらい遠視。
まるで正反対のようですが、どちらも光の屈折がうまくいかず、ピントが合わない点は共通しています。
老眼も遠視の一種ですので、もともと近視だった人が加齢とともにどちらの症状も出てしまうことも少なくありません。
そんな人のために、遠近両用メガネというものがあります。
■近視と遠視のちがい
近視は、網膜の前のほうで焦点が合ってしまうために、遠くが見えにくい現象です。
目の軸長(角膜頂点から網膜までの長さ)が伸びている軸性近視と、水晶体が厚くなっている屈折性近視があります。
一般的に近視というと、軸性近視のほうを指します。
一方、遠視は網膜より後方で焦点が合ってしまい、近くが見えにくい現象です。
ただし遠くのものは普通に見えるかというと、そうではありません。
遠視の人が遠くをハッキリ見ようと思えば、水晶体を調節する必要があり、眼精疲労につながるのです。
また、近視だった人が40歳ごろから老眼の症状も入ってくると大変です。
近くも遠くも見えにくくなり、近視用のメガネやコンタクトだけでは追いつかなくなりますので、遠近両用メガネなどで対策する必要があります。
■「遠近両用メガネ」の仕組みとは?
遠近両用メガネは、レンズの上部分が近視用、下部分が遠視用に作られています。
視線を上下に動かすことで、1つのメガネで近くも遠くも見ることができます。
特に、レンズの境目がない「累進多焦点レンズ」が人気です。
見た目には普通のメガネと同じですので、違和感がありません。
ただしそれぞれのレンズの範囲が狭いため、たとえば長時間近くを見る作業をする時には、老眼専用のものを使ったほうが良いでしょう。
また累進多焦点レンズは、慣れるまでにやや時間がかかります。
できれば50歳ごろまでに作って、日ごろから慣れておくことが大切です。
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