近視を根本的に改善するための方法として、すっかり定着しているのがレーシックです。
健康保険が適用されないことが残念ですが、コンタクト代などを考えるとかならずしも高額とはいえないかもしれません。
多くの人が裸眼で1.0以上の視力を回復し、クリアな視界を実感しています。
目の手術というと不安を覚える人も多いと思いますが、レーシックはしっかりしたクリニックで受ければ安全性は高い手術です。
■まずは適応検査を受ける
レーシックを受けるためには、まず手術とは別の日に適応検査というものを受けます。
できるだけしっかりと時間をかけて調べてくれるクリニックのほうが安心です。
視力検査はもちろん、たとえば網膜や視神経を調べる眼底検査や、眼圧検査、角膜の厚さを測る検査や、涙の量を調べる検査など、さまざまなものがあります。
レーシックはレーザーで角膜の一部を薄く削ることで、視力を矯正しますので、もともと角膜が薄い人は受けることができません。
また強度の乱視がある人も、通常のレーシックでは対応できないことがあります。
正確な度数を測るために、適応検査での視力検査は「散瞳剤」という、瞳孔を開くための点眼薬をしてからおこなわれます。
その後、結果をもとにレーシックができるかどうか、どのくらいの度数を回復できるか、また術後に考えられる副作用などについても医師から説明を受けます。
■実際の手術の流れ
当日は、目の最終チェックを受けてから実際の手術に入ります。
目の周りを洗浄したり、まつ毛を保護するシールをつけたりした後で、点眼麻酔を受け、まぶたが閉じないよう機械で固定します。
麻酔が効いていますので術中の痛みはもちろんありません。
まずはマイクトケラトームという器具を使って、角膜の表面を切り取り「フラップ」というフタを作ります。
完全に切り離さず、端っこを残して角膜をめくり、そこにエキシマレーザーを照射。
角膜を蒸散して薄くすることで、近視を回復させます。
最後にフラップを戻し、手術は終了です。
フラップは自然に目になじむため、糸で縫合することはありません。
手術はおよそ15~20分程度で終わります。
しばらく休んだ後、そのまま帰宅が可能です。
視力が完全に落ち着くまでには1ヶ月~3ヶ月かかるといわれますが、多くの人は翌日から視力の回復を実感できるでしょう。
その後は医師の指示にしたがって、検査を受けるために通院します。
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カテゴリ: 近視
子供の近視を防ぐコツ
パソコンやゲーム、携帯などの普及も手伝って、日本の子供たちの近視は進む一方です。
なるべく長時間、画面を見させないようにして進行を防ぎましょう。
ただし子供の場合、成長にともなう一時的な近視や、正確に調べると実は近視ではない「仮性近視」などもあります。
■仮性近視を見逃さない!
子供によっては、視力検査の結果が悪いにもかかわらず、眼科で調べてみると近視ではないことがあります。
このような症状を「仮性近視」「偽近視」などと呼びます。
これは目の中にある「毛様筋」が緊張することによって起こるものです。
近くのものを見続けていると、毛様筋は過度の緊張状態となり、そのまま遠くのものを見た時に焦点がうまく合わなくなることがあります。
毛様筋の緊張が解けていないからです。
ただし、この仮性近視が慢性化してしまうと、本当の近視になってしまいますので早めに治療を受ける必要があります。
眼科で相談すれば、目のトレーニング方法の指導や、毛様筋の緊張をゆるめる目薬の処方を受けることができます。
■ブルーライトをカットしよう!
テレビはもちろん、携帯ゲーム機やパソコンで遊ぶことの増えた現代の子供たちは、画面から出る強い光につに目がさらされています。
液晶画面から出る光はブルーライトと呼ばれ、波長が短いために目に良くない影響を与えるといわれています。
大人でも、ブルーライトをカットするためのPC用メガネを使用する人が増えていますが、子供に対しても対策が必要です。
メガネをかけさせることに抵抗がある場合は、ブルーライトをカットできるディスプレイフィルムを活用するのがおすすめです。
それをゲーム機の画面に貼れば、かなり影響を弱めることができます。
またテレビでも本でも、何かを見つづける時にはまっすぐ正面を向いて、両目とも同じ距離で見る習慣をつけることも大切です。
たとえば寝転んだまま見てしまうと、片目だけ視力が大幅に低下する可能性があります。
その他、暗い場所で本を読むことはもちろん避けるべきですし、ブルーライトをカットしても長時間ゲームをさせないことも当然大切です。
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近視と老眼を同時に治療する方法
近くは見えるけれど、遠くが見えない近視と、ピント調節がうまくいかず、近くのものが見えづらくなる老眼。
もともと近視だった人が老眼を合併すると、なかなかつらいものです。
遠近両用メガネなどもありますが、最近では近視と老眼を同時に治すレーシックや、夜に装用するコンタクトレンズなどの新しい治療法も確立されています。
■普通のレーシック+老眼用のレーシック
レーシックといえば、従来は基本的に近視を治すためのものでしたが、最近では老眼にも対応するものが登場しています。
たとえばSBC新宿近視クリニックで実施している「ビュープラス(VUE+)」という方法では、水を豊富に含んだレンズを角膜に挿入することによって、角膜の真ん中が厚くなり、近くのものが見えやすくなります。
またドライアイの心配もない点がメリットです。
この手術と通常のレーシックを合わせることで、近視と老眼をどちらも改善することが可能となっています。
また品川近視クリニックでも「レーシック後カメラ」という治療をおこなっています。
通常のレーシックを受けた後に、老眼専門のレーシックカメラを受けるもので、やはり2本立てで遠近どちらも改善するという方法になります。
40歳以上の老眼年齢の人が、普通のレーシックのみを受けると遠くの視界はクリアになっても、老眼はそのまま残ってしまいます。
老眼症状のある人は、こういった2本立て治療を受けるのも1つの選択です。
■夜つけるコンタクトレンズで同時矯正!
コンタクトレンズといえば、日中につけて視力を矯正するものですが、最近は夜間につけたまま寝ることで角膜を変形し、翌日の視力を矯正する新しい方法が広まっています。
「オルソケラトロジー」や「オサート」という方法で、特殊なハードコンタクトレンズを1人ひとりの状態に合わせて作り、圧によって角膜を正常な形状にします。
「夜につけて日中は外す」という、新しいコンタクトの使い方です。
オルソケラトロジーでは、基本的に近視が対象ですが、オサートでは、強度の近視や遠視、乱視のほか、老眼にも対応しています。
近視と老眼を同時に改善することも可能となっていますので、興味のある方は一度検討されてみてはいかがでしょうか?
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子供の近視は回復できます
ゲームや携帯、パソコンなどの普及によって子供の近視は年々増えているといわれます。
しかし子供の場合、中には回復できる近視もあります。
放っておくと慢性的な近視になりますので、早めの治療が肝心です。
■子供に多い仮性近視とは?
子供では、本当は近視ではないのに遠くが見えにくくなる「仮性近視」が起こりやすくなります。
私たちは近くのものを見る時、無意識に水晶体をふくらませることでピントを合わせています。
この調節には、毛様体筋という筋肉のはたらきが関わっているのですが、長時間ゲームをしたり、本を読み過ぎたりしてしまうと、毛様体筋が収縮した状態が続き、水晶体がもとに戻りにくくなってしまいます。
そのため、遠くを見ようと思った時にうまく切り替えられなくなるのです。
小学校低学年など、小さいうちはこの仮性近視が多いとされています。
正しい治療を受ければ、毛様体筋の緊張をとくことで視力も戻りますので、学校の視力検査の結果が悪かったら、すぐに眼科につれていきましょう。
■仮性近視の治療法
検査としては、一時的に毛様体筋の調節を取り除く「サイプレジン」という目薬をさして、本来の屈折を調べます。
点眼することで近視が良くなった子供は、仮性近視の可能性が高いと考えられます。
この検査では、目薬の作用で半日くらいまぶしい状態が続きますので、土曜日などに受けると良いでしょう。
仮性近視と診断されたら、目薬やワックと呼ばれる機器を使って治療します。
目薬は「ミドリンM」などが代表的で、毛様体筋の緊張を解くクセをつけることで正常な状態にもどしていきます。
ワックとは、望遠鏡のようなものをのぞいて、映し出される画像を数分間眺めるというものです。
遠くのものを眺めるのと同じ効果があります。
眼科でしか受けられませんので、定期的に通院する必要があります。
一般的に、小学校高学年になるほど真性近視になりやすいといわれます。
早めの治療で視力を回復してあげましょう。
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