セックスレスは夫婦間のみならず、まだ入籍前のカップルにも浸食しつつあります。
2012年、日本家族計画協会がおこなった調査によれば、20~30代の未婚カップルでも、セックスレスが深刻化しているとの結果が発表されました。
特に、性的なことに関心がない男性が急増しているのが大きな要因のようです。
■性に興味をもてない草食男子
前出の調査によると、性交渉に「関心がない」「嫌悪している」と回答した男性が、20~24歳という若い世代において24.6パーセントもいることが判明しました。
つまり4人に1人の割合です。
25~29歳では14.1パーセント、30~34歳では13.4パーセントとなっています。
本来ならもっとも男性ホルモンの分泌が盛んで、性欲もみなぎっているはずの若い世代において、女性と関係をもつことに興味をもてないという現象が起きています。
その代わり、ネットやアニメに夢中になる男性が増えているのです。
女性からしてみると非常に寂しい状態であることは間違いありません。
一昔前なら、男性が女性を必死に口説き落としていたものでしたが、今では女性のほうが「どうしてしてくれないの!」とキレているようなのです。
しかし、女性が強くなったこともあながち無関係ではないでしょう。
昔ながらの大和撫子は消え、精神的にも経済的にも強い女性が急増しています。
男性たちはすっかり時代に去勢されてしまった、ともいえるのかもしれません。
■性欲よりも強いメディア欲
また2012年にシカゴ大学の教授がドイツでおこなった調査も興味深いものです。
18歳から85歳までの被験者205名に対し、日常的な欲求について調べたのですが、もっとも報告の多かった欲望は食欲、次いで睡眠欲と続きました。
ここまでは普通といえるでしょう。
人間の3大欲求といえば、その次には性欲が来るはずですが、それよりも先に上がってきたのがメディア欲です。
特にテレビを見ることと、インターネットをすることを訴える人が多く、中でも7割の人が「メールをチェックしたい」「FacebookやTwitterをしたい」と答えたそうです。
ではセックスをしたいという欲求はどうなったかというと、はるか下の9位でした。
これは日本の若者でも同じではないでしょうか?
今やセックスよりも魅力的な各種メディア。
彼らの本能を呼び覚ますことは、なかなか難しそうです。
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