喘息治療は、基本的に医療機関にかかっておこなうものです。

市販薬がないわけではありませんが、処方薬と比べると大きな効果は期待できないことが通常です。

一定期間ためしてみて、症状が改善されなければかならず病院を受診するようにしましょう。


■代表的な喘息の市販薬

市販薬は、喘息の治療薬というよりも「咳止め」になります。

つまり対症療法といえるでしょう。

たとえば「エスエスブロン液Z」(エスエス製薬)や「アドレニンS錠」(三宝製薬)、「ミルコデ錠」(佐藤製薬)や「アミノフィリン」(エーザイ)などがあります。

市販薬は当然のことながら、病院で処方される薬と比べると有効成分も少な目に配合されていますし、1人ひとりの症状に合った薬というわけにはいきません。

まだ喘息かどうか判断がつかないうちは、市販薬で様子を見てもいいと思いますが、一向に良くならない時はかならず受診しましょう。


■喘息治療は吸入ステロイド薬が基本!

喘息は、単に咳がしつこく出るだけの病気ではなく、気道が慢性的な炎症を起こしていることが最大のポイントになります。

つまり、発作が起こった時に咳を止めるだけでは不十分で、日ごろから炎症を抑えるための吸入ステロイド薬を使用することが必須なのです。

市販薬には、気管支を拡張させる成分はある程度含まれているのですが、肝心の炎症を抑える成分が明らかに不足しています。

本当にただの風邪によるものなら効果があるかもしれませんが、喘息の場合は炎症を抑えなければすぐに発作が起こりますので、市販薬のみに頼り切らないようにしましょう。

カウンターに薬剤師さんがいれば、症状を伝えてアドバイスをもらうのも1つの方法です。