日本人夫婦のセックスレス率は、世界の中でもかなり高いことで知られています。

「男女の生活と意識に関する調査」によると、婚姻関係にあるカップルの実に41.3パーセントが、1ヶ月以上にわたって性的な交渉をもっていないことが明らかになりました。

そのきっかけとして特に多いのが「産後なんとなく」というものです。

産後セックスレスになる原因について見ていきましょう。


■産後の女性は性欲がなくなる!?

大きな原因の1つが、女性の体に起こる変化です。

女性は妊娠すると、脳下垂体から「プロラクチン」というホルモンの分泌が始まり、産後の授乳期にもっとも分泌量が増えます。

母乳を出すために大切なはたらきをするホルモンなのですが、同時に性欲を減退させる作用もあるのです。

プロラクチンは男性の射精後にも分泌されます。

性行為の後で一気に性欲がトーンダウンするのも、このホルモンによるものです。

つまり産後に女性がセックスを拒んでしまうのは、自然現象のようなもの。

授乳中は生まれた赤ちゃんの育児に専念するため、次の子どもができないように体が防御しているともいえるのかもしれません。

男性側はそんな女性の体の変化に配慮するとともに、

女性もパートナーの性的欲求をないがしろにしないよう、できる範囲でスキンシップをとることが大切といえるでしょう。


■寝室の問題

日本では、産後は寝室を別にしてしまう夫婦が多くみられます。

特に生まれたばかりの赤ちゃんは夜泣きをしますので、旦那さんの仕事に影響が出ないよう、仕方なく別々に寝ることもあるでしょう。

ところが欧米では、たとえ新生児であっても基本的には1人で寝かせ、夫婦は自分たちの寝室でいっしょに寝るのが常識です。

あくまで家族の基本単位は「夫婦」である、との考えが根付いています。

しかし日本人にしてみると、小さな赤ちゃんを1人で寝かせることは考えられません。

夜中もすぐに授乳できるよう、母親が添い寝をすることが当たり前です。

また日本では家が狭いことも手伝って、親子で「川の字」で寝る文化もあります。

こうした日本ならではの習慣や価値観も、産後セックスレスの一因といえそうです。

改善のためには、たまには子どもを人に預けるなどして、夫婦だけの時間を意識的にもつ努力が必要かもしれません。


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