音を増幅させ、聞こえを良くすることでQOL(生活の質)の向上につながります。
最近ではデジタル補聴器が主流となりつつあり、より精度の高い商品が登場しています。
■補聴器の種類
使い勝手や、聞こえの程度によって最適なものを選びます。
1.耳穴タイプ
耳の穴におさまる補聴器で、現在もっとも主流な型です。
スッポリと入る小型のもの(CIC型)や、耳の外までくる大型のもの(カナル型)などさまざまな種類があります。
患者さんの耳穴の形状と、聞こえのレベルに応じてオーダーメイドで作るのが通常です。
2.耳かけタイプ(BTE)
指が届きやすい分、操作が簡単で使いやすいメリットがありますが、汗が入りやすいのがデメリットです。
3.ポケットタイプ
操作は簡単ですが、コードが邪魔になるデメリットがあります。
4.メガネタイプ
メガネをかけている方には一石二鳥の商品ですが、レンズと補聴器のどちらも調整する必要があります。
その他、音を出すスピーカーを耳の穴に配置することによってオープンにもできる「RIC型補聴器」や、頭がい骨に直接埋め込む「埋め込み型補聴器」などもあります。
■デジタル補聴器の利点
補聴器もデジタル化が進み、現在では多くがデジタル補聴器となっています。
従来のアナログ式と比べ、騒音を減らすことのできる「ノイズリダクション機能」がついているものが多く、会話の聞き取りやすさが増しています。
また「指向性機能」を搭載したデジタル補聴器も登場し、後ろからくる音は小さく、前からくる音は聞き取りやすくすることが可能です。